リードバルブの交換

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キャブレターを取り外してからの作業となります。
インシュレーターのボルトをゆるめて取り外すと、リードボディとインテークレクチファイヤが見えます。
ボディごと抜き取りますが、ガスケットが張り付いてくるので注意します。破れた場合は交換します。
組み付けるときにリードボディとガスケットの間に2ストオイルを薄く塗っておくと張り付きません。






両方とも取ったらクランクが丸見えになるのでウエスで塞いでおきます。
バルブの密着具合や割れなどチェックをしておきます。
右の画像はインテークレクチファイヤを比べた画像です。
左がノーマル、右がHRCです。





HRCの方が上下に膨らみがついてます。流速の関係なのか意味は知りませんけど。
レクチファイヤは手で簡単に抜けるので、後はリードバルブを取り外していきます。
3箇所のネジを取るとガイドが外れてリードバルブも取れます。






両方ともリードバルブを取り外したら交換する準備完了です。
真ん中の画像ががノーマルのリードバルブです。
右画像は、左がノーマルで右がRS125用です。






分解したのを開いて置いた画像です。
真ん中の部品はHRCのスペーサーで純正にはありません。
白い丸印のように向きがわかる様にそれぞれ印がついています。
ボディの焼け跡にこの向きを合わせて組めば間違いないのですが、
リードバルブ本体のヘタリをチェックするのにもうひと踏ん張りします。




リードバルブは若干反っています。
取り付ける時は目印がついているので間違えにくいようになっていますが、
新品部品と取り外した部品で反り具合をチェックしておきます。
この反りがヘタってくると密着できなくなります。
左の画像(極端な図です)が取り付ける向きです。
ボディに対して被さる様な両端が密着する取り付けになります。






左の画像が逆の(ボディに対して反っている)取り付けです。
先端部分が密着できていません。
真ん中の画像が取り付ける時の目印です。
ボディににもこの形で焼けが残っていると思うので同じ向きで取り付ければいいと思いますが、
確認するにこした事はないので自分の目で反りをチェックしておくと良いと思います。
リードバルブを合わせてガソリンを少し入れて密着しているかチェックします。





左画像:駄目な物。
中画像:良い物。
右画像:異物を噛んだ物。
たまに異物がリードバルブに噛んだままになる事があります。
もしエンジンがかかり難い時や低速で力が無いなどあったら、
リードバルブも点検項目に入れた方が良いと思います。
多少のバルブの開きでもエンジンはかかりますけど、何年も見ていないなら要注意です。






リードバルブのネジを取る時などナメやすいので、
ホームセンターで買った「なめたネジも外せる」がうたい文句のドライバー(2番)を使っています。
左の画像がそれなんですが、真ん中画像のドライバーと比べるとL字をくっつけたような先端をしています。
番数を合わせて使えば何も問題ないんですけど、ちょっと面倒なネジだとよく使ってます。
ちゃんと貫通仕様になっていて結構便利です。ホームセンターで700円ぐらいだったと思います。

すべて組み終わったらガソリンで最終チェックをして、あとは車体に組み付けて作業完了です。






過去の惨劇

キャブレターを取り付けるのにインシュレーターバンドのネジを締めすぎていて、
何度も同じ事をしている内にインシュレーターが破れてしまいました。
茶色の物体は足掻いて液体ガスケットを塗った跡です。
破れると2次エアを吸い込むのでもう交換しかありません。
バンドを締めすぎないように注意するしかないです。






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