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フロントフォーク分解&洗浄 の続きです。 リバウンドアジャスタの洗浄が終わったらОリングにフォークオイルを塗って取り付けます。 アジャスタの中身を抜いた時と逆に今度は緩める方向で回していく、とどんどん入っていくので止まるまで出してやります。 フォークダンパに軽く取り付けて、ナットは下がるところまで下げています。
それで先に15クリックの位置に合わせてやるんですが、そのまま回しても無段階のように手応えがありません。 なのでアジャスタにあるスプリングのボールが入っている部分を指で押さえながら回すと、 クリックの手応えがあるので元の15クリックの位置に合わせてやることが出来ます。 合わせたらアジャスタを軽く突き当たるまでそっと締めます。
一番下まで下げていたナットを回して手締めで軽く固定してやります。 固定したらアジャスタのクリックを最弱まで緩めておき、締めこんだ時にピストンに当たるのを防ぎます。 あとはスパナで締め込みますが、手締めの加減で若干ずれるかもしれないので、 締めこんだら再度、クリック数を確認して微調整します。 修正
今回のオイル漏れの原因ですが、インナーフォークに深々と入った傷が原因のようです。 致命傷なのは進行方向ではない後ろ側に入った斜め傷であろうと思いますが、 どう考えても普通には入らない不可解な傷だと思います。 ハンドルロックをかけて止めていればここが外を向くので、そこに何かが当たったならこんな傷が入るかもしれません。 解っているのは、僕のバイクが壊れる度に喜ぶ三男坊が今回は心配してくれていたと言う事だけです。 人を疑っても傷は直りませんので、僕がやるべき事はインナーの更なる点検と修正でございます。 左2枚は問題の斜め傷、その右が打痕、一番右がダストシールを抜いたせいであろう縦傷で、 どれも爪で軽く引っかくと溝の感触があり修正は必須です。むしろ、ここまで駄目なら再メッキコースだと思います。 画像はクリックすれば大きいのが表示します。
再メッキに出すお金は無いですが貧乏根性はあるので修正をします。 メッキは意外に強いので、180番ぐらいからサスのストロークに対して垂直方向で紙ヤスリで磨いていきます。 どのみちこれでメッキが剥げるようなら修正も糞も無いので、これでしばらく削り段差が薄くなってきたら 240.320.400.500.600.800.1000.1200.1500と番数を上げて慣らしていきます。 最後は微粒子コンパウンドで仕上げましたが、 全ての傷を消すのは買い換える方が良いのではないかと思うほど面倒でした。 今回の宿題
何ですかね、この変な消耗をした部品たちは? 左の2枚はインナーとアウターの画像なんですが左右ともこんな感じで、右のブッシュは2つともR側フォークだけでした。 考えられるのは、2005年のハイサイドを喰らった時にステムとトップブリッジがねじれて真っ直ぐ走らないまま 60キロぐらいの道のりを帰ったのでその時の影響か、インナーフォークの曲がり、ステムやハンドルの締め過ぎ、 ブッシュは打ち込みが悪かった可能性がありますが、ガイドブッシュよりスライダーブッシュの方が酷いので これは捩れたまま走ったのが悪かったんではなかろうかと思います。 これらについては前回の作業の時に良く見てなった分があるので、 インナー&アウターはもともと少しづつ消耗していたのもしれません。 ブッシュは明らかに当たりが変なので、インナーフォークの曲がりを点検したかったのですが、 Vブロックとダイヤルゲージを買う財力が無く、インナーフォーク同士を合わせて回してみただけです。 目視では曲がりは無いように見えましたが、これ以上の原因追求は僕の宿題となりました。 とりあえず、修理してその後は普通に走ってます。 組み付け
インナーにビニールテープを引っ張りながら巻いてシールの保護をしています。 段差に引っ掛からないように出来れば何でも良いので、ラップをピッタリ巻いてからシールを通すのも良いと思います。 保護テープを巻いたらフォークオイルを塗って滑りを良くしておきます。 それで最初はダストシールから何ですが、またダストシールを抜いた状態で組んでます。反省の色はレインボー。 ダストシールの後にストッパーリングを入れ、次にオイルシールを入れるのですがリップ部分にシリコングリスを塗ってます。 そして向きは大気側に文字が書いてある方を向ければ良いです。 この倒立だとアウターが上にあるので、文字側を下に向けて取り付けます。
そして入れる順番はバックアップリング、ガイドブッシュ、スライダーブッシュなんですが、 どれにもフォークオイルを塗って組んでやります。インナーにも少しオイルを塗っておいたら良いと思います。 最後のスライダーブッシュはインナーフォークにはめ込むので、きっちりと入った事を確認しておきます。
これでインナーとアウターを合体させる準備が出来ましたが、ブッシュやシールを打ち込むのに特殊工具がいります。 純正でも注文できますし、アストロにも4000円ぐらいで売っているので買えばいいのですが悪い癖が発動してます。 ステダンブラケットと交換したオイルシールを切断した物で打ち込みました。スプリングは2本とも抜いています。 インナーは41パイでNSR用が使えるので、ガイドブッシュとオイルシールを通る部分を避けて上部に取り付けます。 前回の作業では特工を使用していますが、 今回はインナーを締め上げてストッパーに使うって発想なのでおすすめはしないです。
ガイドブッシュとバックアップリングをセットしたら、オイルシールをかぶせてアウターとツライチにします。 その上から切断したオイルシールを同じ向きで取り付けて、インナーを下げてブラケットが乗るようにします。
フォークをひっくり返して保持しつつ、当て板の上にインナーを打ち付けるとシールが2個とも入っていきます。 ブラケットがずれないようにして、均等にアウターを回して入れていくと、ツライチに近いぐらい入ります。 こんな緊急処置みたいな作業でしたくなかったんですが、工具を買えなかったんで緊急と言えば緊急なのかもしれません。 格好良く言えば「大地が工具 ブラケットと地球のハーモニー」 余計な事を書いてしまい申し訳ありません。そして格好良くもありませんでした。
打ち込めたらブラケットを外して分割オイルシールを精密ドライバーで抜きます。 インナーについているOリングはストローク位置を知るためにつけた物でNSRのフォークボルトのOリングです。
打ち込み用オイルシールを取ったら、ストッパーリングを入れてやります。 普通ならこの上からダストシールが入ります。そのあとは自重でスムーズに降りてくるか見ておきます。 ダストシールがついているとまた違ってきますが、無ければアウターの自重だけでスススーと降りてきます。
これでインナーとアウターの取り付けは出来たので、中身を入れていきます。 フォークダンパにセンタリングプレートを取り付けてソケットボルト穴に合わせてやります。
ソケットボルトはシーリングのスペシャルワッシャーが付いているので必要に応じて交換してください。 ボルトを入れてある程度固定したら、取り外した時と同じようにブラケット部分を踏んで本締めしておきます。 これで共周りするようならスプリング、カラーとフォークボルト仮付けして本締めしてください。 フォークオイルはショーワのSS8を使用してます。 メスシリンダーに気泡が出来ないように静かにいれて今回は450ccを2度に分けて入れました。 まずは250ccだけ入れました。
オイルを入れたら、アウターを伸ばしてフォークボルト穴を手で塞ぎ押し下げてやり、 圧縮させたら手を放してフォークを伸ばしてやります。 何度か同じ作業をして、今度はダンパーロッドも静かに伸縮させると、 次第にエアが抜けてダンパーロッドが重くなってきます。
重みが付いてきたら残りの200ccを入れて同じ作業を繰り返してやります。 フロントダンパー内にオイルが行き渡ると、ロッドを伸ばしているとアジャスターのボール部分からオイルが出てきます。 その後はしばらくフォークを放置してオイルが落ち着くのをまって、油面を測ります。 フォークを一番沈めた状態で測るのですが、僕のはダストシールが無いのでアウターよりインナーの方が飛び出てきます。 それはそれで自分のデータなんで良いと思うんですが、参考にはならないのでダストシールを分割して 通常の計測と同じ状態で油面を測りました。
アウターの淵から計測して、油面は75mmでした。 RVFのオイル量が445cc 油面74mmなのでRVFとほぼ同じオイル量と言う事になります。 前回が470cc入れたのですが、さすがに入れすぎな感はあったので今回は少なめにしてみましたが、 組んだ後走った感じではまだまだ減らして良いと思います。むしろ、オイルが多すぎる動きをするので 油面を下げてプリロードをもうちょっとかけたら良いかなと感じました。 自分のバイクで今までに比べてって感想なので参考にはなんないですね。今後の自分へのデータにします。 オイルレベルを決めたら、スプリングを入れます。巻き数が多い方を下にして入れます。
フォークダンパを伸ばしてやり、スプリングカラー、シートストッパー、シート(ワッシャー)の順で入れます。
フォークボルトを締め付けていき、アジャスタ部分にスパナを噛ませてしっかり取り付けます。 SE/SPだとこの辺で終わりなんですが、あとはアジャストプレートの穴位置を合わせて取り付けます。
プリロードアジャスタを取り付けて、好みの位置まで調整します。 締めこむとアジャスタプレートの足が出てきてスプリングを下げます。 仕上げにクリップを取り付けてアウターと合体させます。
完成したら何度かフォークを沈めてやって動きを見ておきます。同時にリバウンドアジャスタも調整しておきます。 僕は基本的に一本づつ作業してますが、今回みたいな片方に異常が見つかった時は2本同時にやったりしてます。 あとは車体に組み付けるのですが、ステムの穴がすぐに錆びるのでグリスを塗っておきました。 取り付けは「 ステム組み付けの続き 」にありますが、 ステムをバラしてないのでフォーク左右の高さやシャフトの入り具合などに気をつければ良いと思います。 ステムにフォームを取り付けたら、トップブリッジを締める前にフォークボルトを本締めします。 最後に試乗しておしまいです。 戻る トップ画面へ |