|
ナメたパッドピンを外すTOP→作業場→ナメたパッドピンを外す |
パッドピンをなめてしまいました。 ガタが大きくなってきていたので交換しようと思ったら、、まさにその時やっちゃいました。 左画像がなめたピン穴で、右画像が新品です。 久しぶりに泥沼にはまって状況を悪化させてしまい、さすがに見てない事には出来なかったので タバコを吸って落ち着きます。 以下間違い作業 エキストラクターの使用手順のみ参考にしてください。 エキストラクターで抜くので、まずはドリルで穴を開ける為にパッドピンの中心にポンチを打ち込みます。 ドリルは2.8mmの下穴を開けていきました。斜めに行かないように気をつけます。 エキストラクターは工具箱が盗難にあって無くなったので、ホームセンター(ナフコ)で、 購入した一本400円ぐらいのやつです。 「折れ込みボルト抜き(右ネジ用)」製造元はBIG MAN TD-2 下穴ドリル径2.8mm TD-3 下穴ドリル径4.0mm ほどよく下穴が開いたらエキストラクターを差し込んで、真っ直ぐ叩き込んでいきます。 撮影の為に片手ですが、エキストラクターを支えてやりながら打ち込んで行くと、 反時計回りに食い込んでいきます。 チャック(財政難の為お手軽チャック)をつけて反時計回りに回すと 食い込んだエキストラクターがボルトを回してくれます。 しかし、ボルト径に合ったエキストラクターを使えばの話で、 パッドピンが下穴2.8mmのエキストラクターで回れば始めからナメてないと思います。 ブチ折れました。 僕は過去に同じ事をした事があり、折れた瞬間にそれがフラッシュバックしました。 よく考えればどこかで気が付いたはずの簡単な事を、間違った記憶に頼ってしまった男の末路です。 エキストラクターが折れ込んで、もう下穴を広げる事ができません。 まだ、ここで思い出しただけでも最悪ではないで、 今度は慎重にリカバリーする為にキャリパーを割って作業する事にしました。 戒めのキャリパー分解作業 フルードを抜き、キャリパーのトルクスボルトやブリーダーを緩めておきます。 その後にキャリパーをフォークから外したらトルクスを全て抜き取ります。 これでキャリパーが割れます。 右画像は内側キャリパーに付くジョイントシールです。 パッドピンが付いている外側のキャリパーからパッドやパッドスプリングを取り除きます。 ついでにダストシール部分の汚れを取る為にピストンも抜いてしまいます。 キャリパーピストンツールは持って無くても出来るんですけど、まえに比べて安価なやつも出てきているので 買っておいても損は無いと思います。僕のはアストロ製で、コーワとかには劣りますけど3000円ぐらいで買えます。 今は南海部品にも似たようなのが置いてあるんですけど高いです。 ピックを使ってダストシールを抜いていきます。 オイルシールも抜いて、もう片方の穴も同じようにしたら素っ裸になります。 失敗例と無駄作業終わり 本作業 パッドピン径に合うエキストラクターを使えば、折れる事もキャリパーを割る必要もないです。 始めからパッドピンのナメた穴に合う短いエキストラクターを使えば良かったです。 コーワのソケット型エキストラクターで先の短い工具があるのですが、それが一番確実です。 ひとつ4000円ぐらいします。 しかし、バイク屋の頃のように何でも工具があるわけでは無いので手持ちのエキストラクターを 途中で切断してパッドピンの内径にあうように調節します。 使ったエキストラクターはTD-3 下穴ドリル径4.0mmの物です。 切断した頭は平らになって食い込みにくくなるので、先端がパッドピンの内径よりわずかに小さく切るか 平らな頭に歯の切り込みを入れればいいと思います。あとは、最初の失敗の手順と同じで金ハンマーで叩けば 反時計回りに食い込んでいきます。 エキストラクターの径が太くなり、さすがに手持ちのチャックでは回らないのでモンキーレンチで回しました。 パッドピンにはこのぐらいの径のエキストラクターで、なめた穴に直接力をかけないと余計に苦労すると 再認識しました。さすがにショッキングな間抜け作業だったのでもう失敗はしないと思います。 するのは失敗何もしないのは大失敗という事で、 僕の失敗が誰かの参考になれば良いと思います。 その後、ネジ山修正をしておきます。 タップでやれば間違いないんですが、そこまで酷くなかったので いらなくなったパッドピンを使いました。 CRCやラスペネなどを吹きかけてネジ山の引っかかる部分を修正していきます。 雌ネジを潰してしまわないように気をつけて、締め込んだり緩めたりを繰り返して普通に回るようになれば完了です。 せっかくキャリパーを割ったのでついでにシール回りの清掃をする事にしました。 Fキャリパー分解洗浄に続く。 戻る トップ画面へ |