ステムベアリング アウターレース交換

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ステムベアリングのアウターレースを交換します。
ステム取り外し からの続きになります。






アウターレースの入っている部分にはメーター側とタンク側の2箇所に切欠きがあって、
そこからバールを当てて打ち抜くことができます。
片方をある程度浮かせたら反対側を上げていきます。
ハンマーは金ハンマーを使ってある程度大きめで重量がある方が打ち抜きやすいです。






タンク側がある程度上がってきたので、メーター側も打ち上げると取れます。





円の上側と下側にくぼんでいるのが切欠きです。
この切欠きの部分からしか打ち抜けません。







今度は下側を打ち抜きます。
上側と同じようにバールを切欠きの部分に当ててハンマーで打ち抜いていきます。






とれたレースです。
このサイズの特殊工具のアタッチメントが無いので、外したレースを利用します。






新品のレースを入れる前に洗浄をしておきます。
砂利が物凄いので、レースを圧入する部分やステムシャフトの中受け部分、
あとはフレームに溜まっている砂を取れるだけ取って洗い流します。






洗浄終了です。
ステムはJha倒立でRVFなんですが、シャフトは当然NSRなので交換するレースもNSR用です。






ちゃんとした工具があればすぐに終わるんですが、無いので少し工夫します。
新しいレースを入れたら外したレースを向き合うようにして入れます。
そしてサイズ違いのアタッチメントをつけた特工を使って、対角で少しづつ圧入していきます。






ステムレースは対角に打っていくだけではどうしても完全には打ち込めないので、
均等に打てるように工具を用意しないといけないです。
レースの外形が47mmなのでそれ以内のパイプや角材で打ち込みます。
僕のは友達にえっちな溶接工がいるので寸法を書いて作ってもらいました。
お金があるなら買ったほうが早いです。
このレースは叩き込んでも音の変化が解り辛いので、目視と指で確認しないといけません。
レースがちゃんと入っていて浮いている部分が無い事を確認したら、
最初のようにバールを使って古いレースを打ち抜きます。
深く入っていないので軽く小突くだけで出てきます。






上側のレース交換完了です。
右の画像は下側のレースを古いのと新品を比べてみました。
左がお古で、右が新品です。とく同じKOYO製ですが、すこし違いがありました。






今度は下側です。
上側と同じように新しいレースをはめたら向き合うように古いレースを入れて対角に打っていきます。






ある程度入れてから、えっちな溶接工具でズドンと入れてしまいます。
隙間が出来ないように圧入できたら、またバールでカンっとたたき出してしまいます。
4つの角を使って回しながら入れているので、専用のアタッチメントにちかい威力はあると思います。
初めから道具を揃えるなら純正で買ったほうが良いです。
盗難されるとこんな風に心がケチンボになります。
犯人憎んで工具憎まず。





隙間が無いのを確認できるように画像を大きく表示してみました。
こんな感じで一周見て少しでも浮いていたら斜めに入ってます。
異常なければステムシャフトのインナーレース交換です。





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