叩き出せないベアリングを抜く

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ミッションのメインシャフト(クランクケース側)のベアリングを抜くのに特殊工具がいるんですけど、
ベアリングリムーバーやハンドル&ウエイトも持っていないのでホームセンターで売っている物を代用する事にしました。
今回もお決まりの「グッディ」や「ナフコ」です。
両方とも西日本だけって事みたいですが、どこでも売っていそうな物で特工の代わりを作ってみたいと思います。



これが買って来た物で作ったお手軽特工です。
アンカーボルト M12 \100
長ナット(高ナット)12×60 \200
長ボルト M12×300 \50
ウエイト 廃材調達

アンカーボルトはホイールベアリングを抜いた時に使った物と同サイズで、あとはM12で合わせました。
全部で350円です。どこのホームセンターでも売っていると思います。



前側です。 アンカーボルトにウエイトをスライドさせる為の長ボルトを、
どう接続するか悩んでいたのですが長ナットなんて物があってすぐに解決しました。
アンカーボルトがベアリングのインナーレースにスカートを開いて固定できれば、
ウエイトをスライドさせて引っ張り出す事ができます。



後ろ側です。
ウエイトはたまたま廃材があったので上手く利用できましたが、
なければ万力でもいけると思います。



アンカーボルトが長すぎてスカートが開く前にクランクケースに当たってしまうので、短く切ってしまいます。
サイズ的にはスカートが開いてない状態でカツカツなので少し開けば十分です。



切断完了。


スカートの部分もケース内が狭いのでバイスがガッチリかかるように削って平らにしておきます。


正面。
両端の2面が削られてます。



横から。
この加工で、ボルトを回して締めこんだ時にスカートが滑らなくなるので簡単にスカートを開かせる事ができます。



切断したボルトの長さ比較。
スカート部分のところで切ると丁度良かったです。



上から。


作業は最初にベアリングにアンカーボルトをセットして、少しきついので金ハンマーで軽く叩き入れます。
それからスカートを固定してナットを締めこんでいきます。
スカートの固定はバイス(小)を使用しましたが、面取りをしていればショートスパナの方が楽です。
とにかくケース内が狭いので、スカートの面取りをしていないとクルクル共回りして全然締まりません。
画像のアンカーボルトについている一番上のナットは必要ないです。
アンカーボルトのベアリングの固定の仕方は、作業場の 「ホイールベアリングを外す」 に掲載しています。



スカートが開いて固定できたら、長ナットを取り付けます。


スライド用の長ボルトにウエイトをつけて長ナットに固定します。
これで後はウエイトを引っ張って衝撃を与えればベアリングが出てきます。



2回衝撃をあたえた画像です。


3〜4回目。


取れました。


これで特工を買わなくてもケースのベアリングが取れるようになりましたけど、
間違いなく専用の工具を買ってやったほうが良いです。
とりあえず急ぎで特工がなくても出来るように考えただけなのでお勧めはしません。



打ち込みは、専用ではないですが特工があるのでそれでやろうと思います。



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