ミッション取り付け

TOP作業場→ミッション取り付け


ミッションを組み付ける所からの作業です。
バラすのは簡単でも組み付けるのは難しいです。
僕の作業で何か参考になれば良いのですが、
もし間違えていたりもっと良い組み方があれば 指摘してもらえると幸いです。

外したミッションをエンジンに積みます。
カウンターシャフトの溝にOリングを入れておくとオイルシールの保護に役立ちます。
このやり方は最近気がついたのですが、抜く時もリングを入れておけばかなりの効果があります。
画像のリングはメインシャフトのOリングを使っていますが、できればもっと太いリングの方がいいと思います。
ミッションをクランクケースに入れるときは必ずニュートラルにしておかないと
ギヤポジセンサーが壊れシフターロッドが全部入りません。





ミッションを差し込んだらミッションホルダとクランクケースの間にドラムストッパースプリングを
挟まないようにマイナスドライバーなどで押し上げておきます。
色んなサイトを見ると、もしかしたら本当は挟まないといけないのかもしれません。
僕自身は外す時にいつも見てなかったので、過去に組んだNSRでは全てこうやって組んでいます。
一応これで不具合は出ていませんが、バラす時に見ておいたら間違いないと思います。
ミッションが入るとボルトを対角で数回に分けて締めこんでいきます。






ミッションのオイルポンプを取り付けます。
2箇所のOリングをつけたらノックピンを確認してケースに合わせます。
合わせ面を確認した後ボルト3本を締めます。






スタータースピンドルを取り付けます。
外した時にスプリングとワッシャーが取れやすいので、付いているのを確認して取り付けます。
入れる時にスターターギヤに合わさるラチェットギヤの突起が、
ストッパープレート(KV3の文字があるプレート)の奥に入るように差し込みます。
スターターギヤとミッションのカウンターシャフトについているアイドルギヤがツライチになるまで差し込みます。





ギヤが入ったらリターンスプリングをクランクケースにセットします。
スプリングがねじれないように押さえて、最後は少し入れる部分を小突いてやると
きちんと入ります。
その後、キックアームを仮付けして動作確認をしておきます。





シフトスピンドルを取り付けます。
外す時にミッション側に残ったワッシャーを入れておき、先端をビニールテープでマスキングしておきます。
マスキングはパーツクリーナーで脱脂した後、思いっきり引っ張って伸ばしながら巻いていきます。
巻いたらオイルを塗っておきます。





これでオイルシールへの保護になります。
入れ終わったらドラムセンターとの噛合いを確認してシールプレートを取り付けます。





プライマリードリブンギヤを取り付けます。
ニードルベアリングでカラーを挟むように入れてエンジンに取り付けます。
噛合うギヤが3箇所あるので注意します。





キックのアイドルギヤと、ミッションのオイルポンプギヤ、クランク側のプライマリードライブギヤの
3箇所を入れないといけないので、各ギヤを回してやりながらゆっくり入れていきます。
全て入るとクランク側(プライマリードライブギヤ)とメインシャフト側(プライマリードリブンギヤ)が
ツライチに(右の画像のように)なります。





クランクケースカバーを取り付けます。
ノックピンをエンジン側に付け直し、ガスケットを入れます。
ウォーターポンプギヤのワッシャーを忘れないように入れておきます。
ケースを取り付けたら間違ったボルトを入れないように最初にボルトを全て差し込んでおきます。
確認が出来たら数回に分けて締めこんでいきます。





クラッチアウターを取り付けます。
アウターの磨耗を見ておき、段差があるなら削って修正し、酷いようなら交換します。
プライマリードリブンギヤにノックピンがある事を確認し、アウターのピン穴に合わせて取り付けます。
ボルトを締める時はドライバーなどをさしてアウターが回るのを防ぎます。





クラッチセンターを取り付け、センターのロックナットを締めます。
ロックナットの前にワッシャーを入れますが、OUT SIDEの文字が見えるようにして、
ロックナットを取り付けます。
最初は手締めで締めれる所までしめてから、工具を使って本締めをします。
締め上げたらメインシャフトの凹部の所に合わせてロックナットをカシメておきます。






クラッチ板を入れていきます。 クラッチプレートを入れフリクションディスクと言う順で組んでいきますが、
ノーマルのクラッチは一番奥のクラッチプレートとフリクションディスクが他のとは違います。
あとは交互に組んでいけば良いのですが、クラッチプレートもフリクションディスクも向きをそろえて組みます。
僕もどっちの向きが良いのかは解らないのですが、クラッチプレートは面取りされてない方をエンジン側に向けるように組んでいます。
フリクションディスクはKV3の文字が見えるように揃えて入れています。
クラッチが入ったら、スチールボールとリフターピースを入れて、プレッシャープレートを取り付けます。
プレッシャープレートのベアリングの具合を見ておき回りが悪ければ交換します。
クラッチスプリングとボルトを数回に分けて締めていきます。
締め方が悪いと、エンジンをかけた時に真っ直ぐに回らなくて凄くブレます。






クランクケースカバーにクラッチホルダを取り付け、キックアームも本締めしておきます。
ドレンボルトも同様に締めておきます。
ここから、ウォーターポンプのビューターパイプの取り付けや、
スプロケット、チェンジアームなどを組んで良くのですが、
デジカメのバッテリーが切れまくるので先にここまでをアップします。





戻る  トップ画面へ

inserted by FC2 system